無線IDチップ(読み)むせんIDちっぷ/むせんあいでぃーちっぷ(その他表記)radio frequency identification chip

知恵蔵 「無線IDチップ」の解説

無線IDチップ

バーコードのような識別番号が内部に記憶され、無線によって、その識別番号を外部に取り出せる半導体チップ。電源電力も無線によってチップに送る場合もある。このようなチップを商品に埋め込んでおくと、接触せずに商品を同定できるため、商品管理などが容易になる。ICタグとも呼ばれるが、この場合、IC集積回路、タグは標識札の意味。ミューチップと呼ばれる大きさ0.3mm×0.3mm×0.06mmの小さな粉末状の無線IDチップも開発されている。これは1チップ当たり10円以下で製造でき、紙にも埋め込みが可能。小切手などの有価証券紙幣の偽造防止など、幅広い応用が考えられている。

(荒川泰彦 東京大学教授 / 桜井貴康 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android